Instagramボットとは何? フォロワーを増やすため、ボットの使用は必要か

2020年7月の、日本国内のインスタユーザー数は約3,513万人。半年前の2,887万人に比べて626万人も増え、もはや【インスタなくして、販促も集客も考えられない】と言っても過言ではないほど、Instagramは影響力のあるソーシャルメディアプラットフォームの1つです。Instagramの進化のスピードに伴い、グローバルブランドは常にフォロワーを増やし、エンゲージメント率を高めるための新しい方法を模索し、運用を自動化するソリューションを求める向きもあります。

そういった傾向がある中、人気のあるインスタの小技、裏技として、度々Instagramボットが取り上げられています。フォロワーを集めるためにボットを使うインスタハックは、TwitterやYouTubeでも紹介される一方で、実は利用に際し多くの危険が伴うことは、あまり知られていません。

Instagramボットの仕組み

Instagramに写真や動画を投稿した少し後に、不審なコメントや的外れなコメントを受け取ったこと、ありませんか?もしかすると、それはソフトウェアによって作られたコメントかもしれません。Instagramボットは以下のような、反復的なタスク (繰り返し) を実行するように作られています。

  • 投稿へのコメントといいね
  • ユーザーのフォローとフォロー解除
  • コメントへの「いいね」付け
  • DM (ダイレクトメッセージ) の送信

ボットの目的は、インタラクションを増やすこと、エンゲージメント率を高めること。実際は、利よりも害を与える存在だとわかっています。

インスタボットを使うことが危険である理由

シャドウバンされた画面

Instagramボットを使用すると、ビジネスのマーケティング戦略全体が危うくなる主な理由が2つあります。

  1. ボットでインスタ運用すると、企業アカウントの信頼を損なう
  2. ボットを使用すると、Instagramサービスの利用規約に違反し、アカウントがシャドウバン (Shadowban) される可能性がある

典型的なInstagramボットアカウントは、特定のハッシュタグに基づいた投稿を見つけ、コメントするようにプログラムされています。そのため、ボットのコメントは不自然で、違和感が拭えません。さらにボットのコメントは、投稿と関係ない話題に触れることもあり、これがハッシュタグに紐づいてユーザーやブランドの投稿に付けられます。ボットのコメントが付けられた側も不愉快に感じるでしょうし、またそれを閲覧したフォロワーやオーディエンスも、気分がいいものではありません。ボットのコメントは例えば、「素敵な写真ですね、私の投稿も見てください!」的な、あたり障りのないものが多いようです。

スパムコメントが付いた投稿

ボットのコメントが付いたら、どう処理していますか?気が付いたらすぐコメントを削除、あるいは削除の前に、インスタの通報機能「報告する」を使う人もいるでしょう。スパムアカウントによって付けられたコメントを放置しておくのは、プロフィールの印象を悪くします。

そして先にも述べた通り、ボットの使用はInstagramの利用規約に違反するため、アカウントの停止、さらに悪質と判断された場合には無効になります。

  • Instagramで許可されている以外の方法で、InstagramのプライベートAPIにアクセスしない
  • Instagramのログイン認証情報、あるいはキャッシュを保存しない
  • Instagramの許可なく、Instagram APIを使用して、ユーザーコンテンツの表示、コンテンツのインポートまたはバックアップ、Instagramの管理をしない
  • プロフィールのポストにコメントが合っているか確認する
  • 無許可のコマーシャルコミュニケーションやスパムをInstagramに投稿しない
  • ビジネスユースを理由に、Instagram上で一度に複数のアクションを実行できるようにしない
  • Instagram APIを使用する別アプリで不当な量の帯域幅を使用するなどして、Instagramサーバーの安定性や動作に影響を与えない

インスタのフォロワーやオーディエンスを増やしたいからといって、Instagramプラットフォームの条件に違反するボットを使うと、アカウント停止を招くことがあります。シャドウバンされると、コンテンツはハッシュタグブラウザー (インスタの検索窓に入力すると表れる一覧。画像はこちら) に表示されなくなり、オーガニックリーチが大幅に減少、フォロワーが増えるどころか、ペナルティが課せられます。

Instagramでフォロワーを増やしてエンゲージメントを高める方法

ボットを使わないと、エンゲージメント率が高められないと思っていませんか?安全に運用、かつ合法的な方法でInstagramのプロフィールアカウントを成長させるハウツーを紹介します。

ニッチなハッシュタグを使用する

スマートな方法でハッシュタグを使用すると、オーガニックリーチを拡大できます。人気のありすぎるハッシュタグより、コンテンツとプロフィールにふさわしいハッシュタグを見つけることが必要です。具体的には数千の投稿にタグ付けされたハッシュタグを、Instagramアプリのハッシュタグブラウザーを使用して検索。タグのアイデアがない場合は、タグブラウザーからハッシュタグの候補をピックアップしてみましょう。

コメントバック

投稿のエンゲージメントを倍増する方法の1つは、コメントへの返信です。オーディエンスとの会話で、リーチが高められます。同時に、他のオーディエンスに対しても「フィードバックがある」ことを示せる、いい機会でもあります。

複数のInstagramアカウントを管理している場合や、すでに大量のトラフィックが発生していれば、リプを付けている間に他のコメントが流れて行ってしまいます。見落としたコメントに返信できないままだと、コメント主は「自分だけスルーされた」と疎外感を持ち、プロフィールに対しネガティブなイメージを抱くこともありえます。さまざまなソーシャルメディアプラットフォームで、すべてのコメントとメッセージを管理するには、NapoleonCatのソーシャル受信トレイを使うと、コメントが流れ、漏れるといったことも防げます。

Instagramストーリーズを使用する

Instagramストーリーズは、視聴者と対話するためのさまざまな機能を提供します。ステッカーを使用すると、質問をしたり回答したり、会話のスレッドを作成したり、ファンが【新製品】や【サービス】について、どう感じているリアルなセンチメントがキャッチできます。通常のフィード投稿と同じように、ストーリーズにハッシュタグの追加も可能です。

デジタルマーケティングのトレンドの中心にあるInstagramは、Facebookと連携したアルゴリズムの進化に伴い、ユーザーの嗜好にあったコンテンツをフィードの上部に表示するようアップデートされています。フォロー数が多いほど、フィードには新しい投稿と「おすすめ」や「広告」があふれ、数分前の投稿ですら埋もれていきます。新規投稿はフォロワーの50%にも届かないと思ってください。そのため、新しいポストをフォロワーに告知するには、ストーリーズを公開して、リマインダー的に使わないと、わざわざプロフィール画面に訪問してもらわない限り、永遠に気付いてもらえません。

投稿するのに最適な時間を把握する

Instagramの投稿パフォーマンスを最大化するには、フォロワーがアクティブな時間、すなわちアクションを起こす可能性の最も高いタイミングを狙ってコンテンツを公開する必要があります。NapoleonCatのAnalytics機能を使用すると、インスタ投稿するのに最適な時間を簡単にチェックできます。

Instagram post engagement
Best times to post on Instagram

投稿のスケジュール

フォロワーのアクティブな時間帯が、ビジネスアワーから外れていたり、グローバルマーケットを対象にするブランドのインスタアカウントだったりすると、深夜に投稿、公開作業をする必要性に迫られます。インスタに限らず、ソーシャルメディアへの投稿をスケジュール化すると、最適な時間にポストできるだけでなく、人的負担も減らせます。

NapoleonCatのパブリッシャーを使うと、Instagramアプリではなく、PCから投稿のスケジューリングができます。NapoleonCatは、Facebookの公式マーケティングパートナーとして、コンテンツ公開APIに直接アクセスできます。
NapoleonCatのパブリッシャーについて詳細はこちらで紹介しています。

ロケーションタグ (場所を追加) を使用する

オーガニックリーチを拡大する2つ目の方法は、投稿とストーリーズに常にロケーションタグを追加することです。これは、ローカルで事業を行う中小企業にとって特に重要です。ハッシュタグブラウザーと同様に、インスタにはユーザーが貴社のビジネスを見つけられるロケーションブラウザーがあります。

コンテンツの独自性

最後に、インスタのフォロワーを増やすには、コンテンツが一番重要です。上記のInstagramのヒントは、ユニークなコンテンツを作成した後に投稿に生かしてください。アイデアが出ない、すべて出し尽くしてしまったと感じたら、競合他社の投稿や人気コンテンツを参考にします。他社と自社を比較、Instagramのマーケティング活動を分析、改善策を講じた上で運用します。

Instagramは写真を通じて「好きな」モノ、コト、トキ、トコロ…の共感を集めるメディアです。好きの理由は後からついてきます。誰を対象に、直観的に「イイ」と思わせる絵作りを考えてみてはいかがでしょう。