誰でも無料で使えるソーシャルメディアは、コンテンツの質の良し悪し以前にリアリティのある投稿が共感を呼び、受け入れられています。企業アカウントで運用する場合にも、反応が良いのは炎上すれすれのコンテンツだったりと。ただし視覚に訴えるコミュニケーションプラットフォームであるInstagramでは、拡散がしにくいこともあって様相が少し異なります。好感のもたれるコンテンツは、そのままプロフィールのイメージに直結します。だからこそビジネスでInstagramを運用している場合には、フォロワーやファンの期待を裏切らないよう、コンテンツの質を上げるために投稿毎の改善の繰り返しが意味を持ちます。
社内で高評価を得たインスタ用のコンテンツでも、投稿後のパフォーマンスが良いとは限りません。SNS運用担当者は俯瞰した視点でコンテンツメディアをとらえる必要があります。その意味でInstagramのインサイトはとても役立ちます。プロフィールの全体像から、どういった傾向のコンテンツが最もパフォーマンスが高いか、ユーザーの属性まで示してくれる、利用価値の高いネイティブツールです。
Instagramでブランドを分析してみると、自社アカウントに応用できるエンゲージメント率を上げるヒントが見つかります。
今回は、Instagramでハイエンゲージメントを獲得する4つのポイントを紹介します。
- インスタで競合アカウントを比較する理由とは
- ツールを使って競合分析
- 競合分析から把握するインサイトの要点
- わずか数分で競合分析のレポートを作成する方法
インスタで競合アカウントを比較する理由とは
競合のインスタアカウントをどのようにモニタリングするか、その方法を説明する前に、分析する理由からお伝えします。
競合分析を自ブランドの目標設定に役立てる
競合他社のインスタグラムアクティビティを分析すると、自社のソーシャルメディアマーケティングの方向性が見えてきます。ライバルがどんな投稿をしているか、題材に何を用いているかをモニタリング。オーディエンスから評価の高いコンテンツを特定して、成功のパターンを把握します。「ベンチマーク」を設定してKPIを決めるプロセスは、マーケティング戦略で用いられるテクニックのひとつ。それをSNSマーケティングにも活用します。実際のSNS運用に取り入れる場合は、週に何件の投稿を公開に進めればよいかという具体性です。競合他社が、どれくらいの頻度でインスタに投稿しているのか注視し、PDCAの経過を推量。自社の公開までのフローを導き出し、スケジュールを引いていきます。
分析結果からコンテンツ作成のアイディアを見つける
拡散しにくいインスタで、オーガニックコンテンツを目立たせるのは非常に困難です。費用をかけて広告投下をしても、ユーザーの好みにあわなければ「広告非表示」や「通報」されることもあり得ます。
インスタに限らずSNSには誰もが目立ちたい、バズりたいと投稿しています。これまで成功法と思われていたパターンも、目まぐるしい速さで変化する中で、どのようにオーディエンスの関心や興味の向かう先を見定めるか。競合アカウントの投稿を、「いいね」の多い順から遡る作業をスマートフォンの中で行う調査はメンバー間での共有も難しく、時間もかかります。NapoleonCatを使うと、任意に定めた期間内の投稿を「いいね」の昇順、降順を簡単に素早く表示します。
競合のインスタ投稿データを深掘り
シンプルなダッシュボードを操作して、競合他社のアクティビティをトラッキング。調査結果から、自社のパフォーマンスを向上するためのヒントが見えてきます。NapoleonCatは2週間、無料でお試しできます。
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投稿を見比べて「気づき」のあった場合にはコピーしないでメモを取ります。内容をブラッシュアップし、自社のコンテンツ戦略に適用してみてください。
ツールを使って競合分析
ウェブサイトにも言えることですが、競合分析は複雑かつ自動化が困難なため、人時単価で外部機関にアウトソーシングされることがよくあります。ボリュームにもよりますが、手動で行っておおよそ数日から数週間かかります。
ソーシャルメディア統合管理ツールのNapoleonCatは、競合分析にも大いに活用できます。NapoleonCatの「プロジェクト設定」メニューにアクセスし、モニタリングしたいベンチマークのアカウント を (フォローしているプロフィール) に追加。複数の競合アカウントを「新しいセットを追加」に設定すると、フォロー、エンゲージメント、コンテンツ、ハッシュタグを表示します。期間（日、週、月）で表示を切り替えたり、指定する範囲 (カスタム範囲) を変更したりが可能です。
例として、自動車メーカーの@audi、@bmw、@honda、@mercedesbenzの4つのオフィシャルアカウントを比較してみました。下の画面はアクティビティの概要になります。
NapoleonCatの [セット] を使って比較すると、どのブランドが前の期間と比べてフォロワー数が伸びたか、エンゲージメント率が上がったか、下がったかが一目瞭然です。
[セット] にしたデータは、エクセルファイルまたはpng画像でダウンロードできます。
Instagramで共感をよぶコンテンツとは?
Instagramはエンゲージメント率の高さで、オーディエンスの目に触れる機会が増えるアルゴリズムを採用しています。「いいね」と「コメント」の多いコンテンツを自力で抽出するのは労力がかかり、またチームでプロジェクトを進めているならば共有しにくいこともあります。
NapoleonCatを使うと、他社にあって自社に足りないコンテンツの傾向が把握できたり、共感を呼ぶための仕組みが見つかったりといった発見があります。競合他社のどの投稿が最も高いエンゲージメント率を生み出し、それらが一般的にどのように受け取られているかを確認し、自社のコンテンツ作りに役立てられます。
コメント数、いいね、エンゲージメント率で、Instagramへの競合他社の投稿を分析できます。投稿の並べ替えも可能です。
競合分析から把握するインサイトの要点
エンゲージメント率を上げるには、オーガニックリーチを最大化するように努める必要があります。リーチの最大化を実現するためには、オーディエンスがアクティブな曜日と時間を狙って投稿することです。競合ブランドのターゲット層と、自アカウントの属性が類似しているようなら、競合アカウントの投稿時間は参考になります。NapoleonCatを使って、どの時間に投稿しているかデータを抽出。ブランドのSNSマーケティングの可能性を拡大できます。
上の図は、期間内の投稿を曜日別にエンゲージメント率です。毎日の投稿が困難であれば、エンゲージメント率の高い曜日に投稿日を定めるのも効率的です。
さらに時間ごとのエンゲージメント率をチェックすると、オーディエンスが最もアクティブな1日の正確な時刻がわかります。
※投稿のペースを理解するためにターゲットユーザーのタイムゾーンを正しく設定してください。NapoleonCatの一般設定で簡単に変更できます。
投稿頻度はどれくらい？
実際に、どれくらいのペースで投稿していますか？週に2～3回、または毎日投稿なのか、それとも1日に数回投稿をしている？自動車メーカー4社のブランドインスタグラムの投稿頻度を、見比べてみましょう。投稿頻度が高いのはMercedesBenzとBMWで、どちらも1日に2回以上は投稿しています。先にお見せしたエンゲージメント率の差は、投稿の回数に関係していました。
それほど投稿数の多くないHondaは、インタラクションが多いことでエンゲージメント率が230%と抜きんでています。投稿のコメントに「いいね」付けをしたり、コメント返しをしていたりと、インスタユーザーにきめ細かく対応することで好感を獲得、他の3社とエンゲージメント率で差をつけています。
NapoleonCat上で上記グラフの棒の部分をクリックすると、投稿日の各ブランドの正確な数が確認できます。
ハッシュタグを選ぶポイント
ハッシュタグは、オーガニックリーチを20倍以上に高めることができます。ハッシュタグをどう選んだらいいのか、そのヒントは競合アカウントの分析にあります。NapoleonCatは、競合ブランドが使用しているハッシュタグのインサイトも提供しています。
先ほどの自動車メーカー4ブランドが使ったエンゲージメント率が高いハッシュタグをビジュアライズして表示します。
わずか数分で競合分析のレポートを作成する方法
NapoleonCatにはレポートを自動生成する機能も備わっています。手作業でレポート作成をする手間が省け、さらにレポートを指定したEメールアドレス宛にスケジュール配信することも可能です。週1配信、月1配信、クオーター配信が選べます。
まとめ
インスタの競合分析は、SNSマーケティング戦略を立てる上で非常に重要です。もしも現在運用中のインスタアカウントを改善したい場合には、ぜひ実施してみてください。分析にはコストがかかりますが、NapoleonCatを使えばわずかな費用と、最短2週間の期間で競合のアクティビティをモニタリングできます。
