Googleマップとリスティングのあわせ技。鮮度の高い情報をプラスして集客する方法

世界のインターネットユーザーの93.5%がオンラインで製品を購入しているというデータがあります。コロナ禍以前、すでに活発だったネットショッピングが、2020年3月以降さらに拡大。日本でもコト、モノの両方で消費が活発なことが、総務省の調査レポートで報告されています。

感染の波に浮き沈みがあるとはいえ、対面でモノを買ったり、大勢でイベントに参加したりする行為はまだまだ憚られます。そんな状況が2年も続くなか、eコマースで収益を上げたいとオンラインに参入する企業やサービスが増え、競争は激しくなるばかりです。同時に、たえず変化する消費者の行動に注視していかなければいけません。ネット販売強化のために、Shopify (ショッピファイ) のようなeコマースに特化したCMSを運用するのもひとつの方法です。とはいえオンラインストアを開いたからといって、売り上げが伸びるとは限りません。コロナ禍で資金繰りがひっ迫する企業や個人商店であれば、広告宣伝費にかけられる予算も限られているのでは。コストをかけず、モノを売買、イベントを開催するきっかけ作りに、Googleビジネスプロフィールが有効です。理由は地図とリスティングの両方で、ユーザーにアプローチできるからです。すでに始めているのなら、ビジネスの情報をブラッシュアップしてみましょう。

Googleマイビジネス改め、Googleビジネスプロフィールに名称変更

昨年11月に、Googleマイビジネスは「ビジネスプロフィール」という新しい名称に変更しました。これまでのGoogleプレイスや、その前のGoogle+はすべてビジネスプロフィールに集約され、新しいGoogle検索にはマップとビジネスプロフィールが一緒に表示されるようにアップデートされました。

地図で経路、クチコミで評価をチェック

「検索離れ」と言われる昨今ですが、地図検索やローカル情報の収集には検索サイトが使われています。例えば、スマートフォンのChromeを立ち上げて、検索窓に「スクランブルスクエア」と入力。

渋谷のビー・オー・スタジオを現在地に「スクランブルスクエア」までの道順を調べるとしたら、「経路案内」を使えば最短距離がすぐにわかります。一般の人の「クチコミ」を参考にオススメのフロアやお得情報が収集でき、利用者にとって便利です。ビジネスのオーナーの立場であれば、Googleビジネスプロフィールを使うと、地図検索によるMEO (ローカルSEO) とUGC (ユーザー生成コンテンツ) の両方で店舗やサービスのPRが可能です。

渋谷のビー・オー・スタジオを現在地に「スクランブルスクエア」までの道順を調べるとしたら、「経路案内」を使えば最短距離がすぐにわかります。一般の人の「クチコミ」を参考にオススメのフロアやお得情報が収集でき、利用者にとって便利です。ビジネスのオーナーの立場であれば、Googleビジネスプロフィールを使うと、地図検索によるMEO (ローカルSEO) とUGC (ユーザー生成コンテンツ) の両方で店舗やサービスのPRが可能です。

オンラインで弁当の注文も受付可能

飲食店でGoogleビジネスプロフィールを使っていれば、検索画面から料理や弁当をオンラインで受け付けることも可能です。「注文する」リンクを追加すると、テイクアウトで料理のオーダーをとることができます。また、Uber Eatsや出前館といった「サードパーティ」を使ったデリバリーに対応する店舗なら、Googleビジネスプロフィールに連携させることが可能です。

以下の画像のように、ユーザーは「注文する」ボタンをタップした後に、弁当の「テイクアウト」するか、「宅配」してもらうか選べます。

①「渋谷 弁当」で検索。「高評価」をタップします。② 画面をスクロールして「さらに表示」をタップした先で、「その他のフィルタ」から店舗を絞り込める画面に遷移します。フィルタ画面では、評価「指定なし~★4.5」と、時間「指定なし、現在営業中、24時間、カスタム」を適用できます。
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検索で上位表示されるためにしておきたいこと

検索で上位に表示されるビジネスが、いつも大手のクチコミの多いお店だったりすると、Googleは何を根拠にしてランキングをしているのか気になります。Googleのヘルプには、その仕組みは検索語との関連性と検索しているユーザーの現地情報、さらにビジネスの「視認性の高さ」によって決定されると記載があります。視認性の高さとは、ずばりビジネスの認知度です。オフラインでも知名度の高い店舗や、ランドマークとなりうる施設の方が、検索上位に表示されやすくなります。これにクチコミ数とスコア、ウェブサイトを含むリンク先の情報も、上位表示に影響を及ぼします。

上位表示されるためには、以下を参考に投稿の更新頻度を上げてみましょう。

  • ビジネスの情報
    住所、電話番号、カテゴリ(例:企業のオフィス)、属性(例:バリアフリー属性、ジェンダーフリーのトイレ)
  • 営業時間の情報更新
    営業日と定休日、平日と祝祭日の開店時間、閉店時間をできるだけ正確に表記します。また時期が迫ったら、年末年始やゴールデンウイーク、シルバーウィークのお休みと営業時間も記載するようにします。
  • クチコミの管理と返信
    ユーザーの意見は大変貴重です。クチコミが投稿されたら、内容がポジティブかネガティブかに関わらず、お礼の返信は必ずするよう心がけてください。検索で着地したユーザーは、クチコミに対するリプライもチェックしています。
  • 的確で訴求力のある写真を追加
    ・ビジネスの内容を伝えるための写真を、ビジネスプロフィールに追加します。
    ・ロゴ:ビジネスやサービスのロゴ
    ・カバー写真:ビジネスをアピールするカバー写真を追加
    (希望した画像が最初に表示されるとは限らない)
    ・写真はJPGまたはPNG形式

Googleビジネスプロフィールの始め方については、こちらの記事を参考に開設してみてください。

Googleビジネスプロフィール「インサイト」の確認

実際に、どれだけのユーザーがGoogleビジネスプロフィールを見ているのか気になりますよね。インサイトは、ビジネスプロフィールマネージャの画面左カラムから「インサイト」を選択して確認できます。ビジネスを検索したユーザーの数、どうやって表示されたのか、店舗からどれくらい離れた場所からアクセスしたかがわかります。

ビジネスプロフィールの左ペインから「インサイト」を開くと、「ユーザーがあなたのビジネスを検索した方法」、「ユーザーがビジネスを見つけたGoogleサービス」、「ユーザーの反応」、「ルートのリクエスト」、「電話」、「混雑する時間帯」、「写真の閲覧」、「写真の枚数」が、1画面で表示されます。また左ペインの下の「広告を作成」をクリックすれば、Google広告を出したことのない人でも簡単にキャンペーンをローンチできます。※スマートアシストキャンペーンについて詳細はこちらをご覧ください。

Google検索であなたのビジネスを見つけたのか、それともマップで見つけたのかがわかるグラフ。上のオレンジ色のラインは検索、赤いラインがマップ。マップ上の対象エリアを絞り込み、高評価のお店を見つけ出すという、今時のユーザーの探し方がうかがえます

ビジネスを見つけたユーザーの、次のアクションを表示。ウェブサイトの閲覧が一番多く、次にルートの検索。ユーザーに電話をかけてもらうことをコンバージョンにしたGoogle広告を、ビジネスプロフィールマネージャページから簡単に出稿できます。

「目的」を探すユーザーの志向にあわせ、Googleのアルゴリズムでは、パーソナライズした検索結果を表示します。Googleビジネスプロフィールでは、どうやってユーザーがあなたのビジネスにたどり着いたのかを教えてくれます。

NapoleonCatを使ってプロフィールページを更新

NapoleonCatの調査では、Googleビジネスプロフィールは少なくとも毎週情報を更新することが望ましいことが報告されています。Twitterやインスタに投稿するように、ビジネスプロフィールにも気軽に投稿してみてはいかがでしょう。またユーザーのクチコミをUGCとして活用してみましょう。レビューしてくれたユーザーに特典をプレゼントするなど、クチコミの集め方はアイディア次第です。