誰でもマネタイズできるからこそ知っておきたい、YouTubeの最新機能とアップデートについて

動画共有プラットフォームは、観る側と、提供する側の距離を近づけ、誰もがクリエイターやインフルエンサーとして活躍できるチャンスを手に入れられる場所です。スマートフォンから簡単に動画を公開可能。そんな動画サイトのなかでも、老若男女、年齢国籍問わずにさまざまな層に浸透しているYouTubeは進化を続け、日本における18歳~64歳までの月間視聴者数は、6,500万人を超えました。

Googleのアカウントさえ持っていれば視聴から投稿まで、すべてのYouTubeの機能に触れることができます。プロのアーティストからインフルエンサー、バーチャルキャラクターまでがYouTubeのチャット機能を利用した宣伝とマネタイズを利用し、積極的に自身のプロモーションが行っています。
そんなYouTubeに追加された新機能と、今後実装予定のアップデートについて紹介します。

YouTubeが新しいCLIP (クリップ) 機能をテスト、近日公開

NG集や、ハプニング集、ゲーム実況のハイライト集など、切り取られたシーンを集めたコンテンツが人気を博しています。例えば3時間以上のライブストリームを友人と共有する場合に、伝えたい映像を先にクリップで切り取ってシェアし、概要を伝えるといった使い方ができます。

クリップは、YouTubeライブに標準で実装され、その後通常の投稿コンテンツでも利用可能にするようです。クリップが使えるようになると、ライブを視聴している人がSNSやチャット、メールで好きな長さの映像を共有できます。クリップで取得できる動画の長さは5~60秒。切り取った動画は自分のYouTubeダッシュボードに残せ、あとで振り返ることが可能です。

クリップについて詳しくは、YouTubeのブログをご覧ください。

15秒の短尺YouTube動画SHORTS (ショート)

2020年の秋からベータ版の提供がはじまった、TikTokやInstagramのリールのような短尺動画を作成、公開できる機能です。YouTube上で#shortsと入力して検索すると、850万本以上の動画が見つかります。YouTubeのパートナープログラムに参加していれば、自分のチャンネルで配信が可能です。

2020年の秋からベータ版の提供がはじまった、TikTokやInstagramのリールのような短尺動画を作成、公開できる機能です。YouTube上で#shortsと入力して検索すると、850万本以上の動画が見つかります。YouTubeのパートナープログラムに参加していれば、自分のチャンネルで配信が可能です。

#ショートで検索した結果画面
YouTubeのパートナープログラムの審査をパスするためには、利用資格の要件を満たす必要があります。YouTubeパートナープログラムの概要と利用資格についてはこちらをご覧ください。

ショートの投稿は、センターの「作成」ボタンをタップした後に表示される画面から「Create a Short」を選び、遷移先の画面中央下のRECボタンを操作して録画します。インスタのリールのようなUI (ユーザーインターフェース) で、リールのように音楽の挿入も可能です。詳しい投稿手順はこちらを参考にしてください。

ショートの投稿手順

eコマースの展望とユーザビリティの向上

従来のGoogleショッピングに、動画情報を混在させたeコマース機能が、現在テスト段階を迎えていると、YouTubeのブログで報じられています。これはユーザーがサイト検索をした対象物を、YouTubeのコンテンツとウェブサイト上の情報から探し出して表示するサービスです。プラットフォームが違っても検索表示可能にするために、投稿者にはYouTube動画には商品の「タグ付け」を促します。将来的にはユーザーの探す購入希望の商品を、最短でゴールまで導くオンラインショッピングを目指しているとのこと。

世界中のスポーツファンのためのYouTube

世界的にコネクテッドTV (CTV) 経由のYouTubeオーディエンスは増え続けています。2021年3月現在においては、まだモバイルデバイスでのYouTube視聴が多いとはいえ、数カ月先はTVと逆転するかもしれません。それを見越して広告業界では「よりパーソナライズされた広告が届けられる」ことを利点に、スポンサー獲得に向けた競争がはじまっています。

YouTubeは「テレビの大画面でスポーツ観戦を楽しみたい」というユーザーの希望にこたえ、コネクテッドTV (CTV) での視聴を考慮した、スポーツチャンル用プラットフォームページを再設計しました。YouTubeのスポーツチャンネルは、中継、録画、そして実況などさまざまなジャンルが用意され、クリエイターによるレアなスポーツイベントのライブ配信も注目されています。

テレビ画面で視聴するYouTube

CTVのスポーツチャンネルを見つけるには、YouTubeモバイルアプリの[検索]タブを使用するか、ウェブブラウザの左側のナビゲーションに移動して [Winners’ cup (ウィナーズカップ) ] 🏆アイコンを見つけてください。

YouTubeハッシュタグリンク

YouTubeでもハッシュタグが使えることをご存知でしたか? 使い方はInstagramやTwitterのように検索バーにハッシュタグを入力して検索結果を確認する、または動画の説明エリアやコメント欄に表示されているハッシュタグをタップするだけで、検索結果ページに該当する動画一覧が表示されます。
YouTubeのハッシュタグ検索では、[検索フィルタ] を使ってコンテンツの並べ替えができます。お気に入り動画が埋もれてしまい、見つからない時や、関連動画を探している場合に便利です。

YouTube検索フィルタ画面

YouTubeの利用規約の更新

著作権について、ユーザーが申し立てを起こすためのフローがアップデートされました。動画の削除依頼を申請するウェブフォームが改善されたことで、クリエイターはYouTubeのベストプラクティスを理解して行動するようになるでしょう。ユーザーが削除リクエストを提出する方法については、こちらの動画でわかりやすくで紹介されています。

動画の公開前に著作権や広告適合性を自動でチェックするフローの採用

YouTubeにPCから動画をアップロードする際のプロセスに「チェック」が追加されました。これは公開前にコンテンツが著作権を侵害していないか、広告掲載に適しているかをYouTube Studioが自動的に判断する機能です。チェックにかかる時間は、下の画像のようにインジケーターで表示されます。

YouTube Studioチェック画面
動画はこちらをご覧ください

「チェック」を使うメリット、そして「チェック」手順で問題が見つかった場合の対処については「クリエイターの皆さま」をお読みください。

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YouTubeとGoogleが目指す「パーソナライズド」は、国民のテレビ離れを深刻視する日本の放送業界のはるか先を見据えて進化し続けています。先にも触れたCTVの視聴数の増加に伴い、コンテンツを提供する側には、プラットフォームに備わる新機能をキャッチアップするだけでなく、新デバイスや新規格に対応するフレキシビリティが求められることにも留意する必要があります。