2023年上半期、「好きと欲しい」をもっとつくれるInstagramの新機能とアップデートについて

世界で23億人を超えるユーザーを抱えるInstagram。国内のインスタユーザーは、2020年と比べて約2,000万強増え、ユーザーの男女比も縮まっています。中高年では女性より男性のインスタ利用者の方が多いくらいです。

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Instagramが支持される理由には、Facebookのように実名を出さず発信と情報収集が可能であること、そしてインスタのアルゴリズムにより、オーディエンスの「好きそうな」コンテンツを間髪をいれずに提供。個々の求める情報、要求、興味を好きなだけ掘り下げられる点があげられます。

インスタのビジュアルによる訴求力の高さは、SNSマーケティングで群を抜いています。インスタのビジネスアカウントは観光、食、エンターテインメント、美容業界、不動産、教育など、幅広い分野で活用されていることは、フィード (ホーム) を開けばわかります。企業アカウントのSNS運用は、ややもすると一方的な情報発信になりがちですが、Instagramなら運用次第でアンチから絡まれずに潜在的なファンを増やし、知名度を上げられます。B2B企業でもリクルーティングやパートナーとの関係を促進するために利用する例は少なくありません。

それではさっそくInstagramの最新のアップデートと、2022年にローンチした機能のおさらいをしていきましょう。

リールをメンバーで共有するグループプロフィール機能

昨年発表され、2023年6月現在では段階的に展開されている機能が「グループプロフィール」です。グループプロフィールに参加したメンバーと一緒に共有スペースでコラボレーション、コンテンツ作成できるようになります。このグループプロフィールは、すでにFacebookでは5年前にローンチ済みの「Facebookグループ」のインスタ版と考えてもらえたら、イメージしやすいかもしれません。

グループプロフィール

出典: Meta

プロフィールに複数のURLを追加できるように!

依然インスタではストーリーズ以外の投稿にURLを挿入するのはできませんが、プロフィールには複数のURLが付けられるようになりました。これまでは外部ツールを利用しなければURLを1つしか設定できませんでしたが、今ではプロフィールページに最大5つまで挿入可能となっています。

リンクを追加するには、プロフィールページを表示し、「プロフィールを編集」>「リンク」>「外部リンクを追加」の順にタップします。URLの順序は、各リンクをドラッグ アンド ドロップして並べ替え可能です。

複数URLの追加

出典: Meta

インスタアプリを使って簡単、予約投稿

外部サービスやMeta Business Suite (メタビジネススウィート) を使わずに、スマホのインスタアプリだけで、投稿をスケジュールできるようになりました。投稿をスケジュールできる利点は、フォロワーのアクティブな時間をねらったポストが可能なことです。ただし予約設定ができるのは自アカウントのみで、クロス投稿はできません。

投稿スケジュール

インスタアプリで予約投稿するには、投稿の作成途中で「詳細設定」に移動し、「スケジュール」をアクティブにすると、日付を選択するフォームが表示されます。希望の日時をプルダウンして決定すれば公開日設定完了です。

同じ要領で、リールの予約投稿もできます。

タップ操作で「広告を見たくない」「おすすめを非表示にしたい」を実現

インスタユーザーの多くは、こう思っているのではないでしょうか。

「フィードにあふれる広告や『おすすめ』には正直うんざりしている」
「フォローしている人のインスタだけを見ていたい」

Instagramアプリの左上にあるロゴマークを操作すれば、フォローしているアカウントの投稿だけが表示されるフィードに変更できます。

フォロー中に表示切り替え

「フォロー中」を選択すると、広告とおすすめ投稿の表示されないフィードに画面が切り替わります。ただし「フォロー中」のみを表示する機能はフィード投稿のみで有効、ストーリーズでは無効です。また次回アクセス時にも広告やおすすめを表示しないようにするには、アプリを起動する度にタップ操作で「フォロー中」にする必要があります。

IGTVと動画投稿をリールに統合

「動画投稿はリール動画としてシェアされるようになりました。」というアナウンスがあったように、インスタでは縦型の動画がデフォルトになりました。

リール動画に統合

正方形の動画を投稿したい場合には、以下の方法を試してください。公開後には正方形のフォーマットで公開されているはずです。

  • 写真を含むカルーセル投稿の作成を開始する
  • カルーセルのビデオクリップを選択
  • 写真の選択を解除してビデオクリップだけを残す

リールの長さは90秒まで。フォロワーが1万未満の場合は、フィード投稿への動画は最長15分までとなります。

インスタの「グリッドピン留め」って何?

プロフィールページのグリッド上部にピン留めができるようになりました。

言い換えると、注目度の高かった過去コンテンツが再び輝けるチャンスがある、ということ。すでにピン留めを採用しているTikTokやTwitterを使っていれば、さほど新しさは感じないかもしれませんが、インスタにも「あったらいいな」という機能だったので喜ばしい限りです。

ピン留め

投稿をピン留めするには、まずプロフィールページに移動し、ピン留めしたいコンテンツをタップします。右上にある「…」をタップして開いた画面から、「プロフィールに固定」を選んでタップします。

プロフィールのトップには、インスタでシェアした投稿を3つまで固定できます。
固定を解除するには、同じようにコンテンツ右上の「…」をタップして開いた画面から「プロフィールから固定解除」をタップ。するとコンテンツはグリッドの元の場所に戻ります。

インスタの「保存」を友達と共有できる「コラボコレクション」

インスタの「保存」はどのように活用していますか?購入予定のグッズやアイテムのコーデを集めたり、旅行先の情報をまとめたり、あるいはリフォームやアレンジといった実用動画をコレクションしたり。これまで「保存」した内容は利用者本人しか見られませんでしたが、新機能の「コラボコレクション」を使うと、友人や知り合いとコレクションを共有が可能です。

コラボコレクション

フィードからコレクションを作成する方法の他に、友達にDM(ダイレクトメッセージ)で送信したコンテンツをコラボコレクションに保存することもできます。インスタのコレクションの一覧には、自分だけが閲覧可能な「プライベート」と、友達と共有するコレクションが表示されます。

Instagramストーリーズがカットなしで60秒再生にアップデート

15秒でカットされてしまった時代は過去のハナシ。ストーリーズには最長で60秒の動画がアップロードできるようになりました。同時にストーリークリップの再生がよりスムーズになり、コンテンツにはこれまで同様メンション、タグ、場所、リンクなどを含むことも自在です。24時間でストーリーズは消えてしまいますが、特別感のある自アカウントのコンテンツなら保存してハイライトに残しておくことも可能です。
ちなみにフォローアカウントのコンテンツを保存したい場合には、スマートフォンに外部アプリ「ストーリーセーバー」、あるいは「リポスト」をインストールする必要があります。

Instagramの「いいね!」の非表示はオプションになりました

2019年から投稿の「いいね!」数を非表示にできるようになりました。現在では非表示のオプションを選択するユーザーも増えているため、投稿の反応や影響度を数字で把握しにくくなっています。

NapoleonCatを使えば、アカウントが非表示オプションを設定しているか否かに関係なく、ビジネスアカウントの「いいね!」数を調べられます。

いいねの表示
コンテンツの表示

InstagramのDMをPCで見る方法とは。Messenger API

MetaのMessengerがInstagramメッセージング用のAPIを公開したおかげで、PC上でInstagramのDMを閲覧できるようになりました。複数人のSNS担当者で、複数のビジネスアカウントを運用しているケースなら、NapoleonCatの受信トレイを使った管理が便利です。アカウントを切り替えてログインする手間が省けるのはもちろん、カスタマイズ可能なダッシュボードのビューにアナリティクスや投稿スケジュール、タスク管理、受信トレイが表示され、DM (およびコメント) のチェックとリプライがスムーズに行えます。

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コメントやDMの管理・自動化、投稿の一括スケジュール、競合分析、レポートの取得が可能です。2週間無料でお試しいただけます。

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さらにNapoleonCat のモデレーション機能を使用すると、InstagramのDM を自動化することもできます。以下に自動化の例を記載しました。

  • よくある質問に対する自動返信を設定する
  • 他のチームメンバーにメッセージを自動的に転送する
  • NapoleonCatの受信トレイで受け取ったメッセージに自動でタグ付け

PCブラウザでNapoleonCatを開き、インスタのDMをチェックして返信を送れます

まとめ

Instagram は拡散しにくい一方で、炎上しにくいことやロイヤルティの高いコミュニティ作りに最適なソーシャルメディアとして進化を続けています。同時に直感的に操作できるよう日々ユーザーエクスペリエンスは向上しています。今回は小さなアップデートから、新機能の追加まで紹介しました。リアルタイムでも続々クリエイター向けの機能が追加され、今後も目が離せません。