UGCとは何?注目される理由とソーシャルメディアで沸かせるためのシナリオ

クオリティの高いメディアが消費者に受け入れられていたのは過去のこと。今や老若男女問わず、手の込んだクリエイティブや広告臭のするグラフィックを避けています。とくに若い世代で、「ユーザーの広告忌避」が顕著です。テレビ録画よりYouTubeチャンネル、生放送ならSNSでライブを視聴する、がポピュラーなピリオドにおいて、オーディエンスが気にかけるのは他者の「レスポンス」と「リアクション」。レビューやクチコミ、そのクチコミに対しての「レス (反応)」に脊椎反射するリアルは、UGCへ寄せる信頼感に直結します。

アプリのレビュー、レーティング、ランキング付け

UGCのシナリオ

実際に自分が試して良かったことや、買って得をしたことは「共有体験」で誰かに教えてあげたいという心理が働きます。これは誰かの役に立ちたい、認められたいという、ごく自然に私たちに備わる想いです。情報を受信する側も、身近な人や、リスペクトしている人からの「リコメンド」なら、素直に受け止めるでしょう。雰囲気のいいカフェや、サービスが良かったレストランの情報を、インスタに投稿。その時にユーザーがお店のアカウントをタグ付けしたり、位置情報を追加して投稿してくれたら、店にとっては大きなメリットになります。これがUGC。画像やテキストは、ユーザーのリアルな感想、Googleマイビジネスでは顧客の「クチコミ」があてはまります。

さまざまな種類のUGC

UGCはユーザージェネレ―テッドコンテンツ (User Generated Content) の略称です。ユーザーが作ったUGCには、SNSに公開されたテキスト、動画、レビューなどさまざまな形式のコンテンツが含まれます。

クチコミや評価といったUGC自体はずっと前から存在し、企業の宣伝にも利用されていました。ソーシャルメディアの誕生とともにUGCは一般に広まり、SNSが浸透した2005年頃にはUGCを使ったブランディングやキャンペーンが行われるようになります。そしてUGCはブランドイメージの活性化だけにとどまらず、一般人をクリエーターに仕立てる意味合いを持ちます。

広告業界から見れば、完璧なプロが作った洗練されたコンテンツを、シロウトの作ったコンテンツと交換するなんて、最初はありえないことと思われていました。それがSNSを通じ、広告の先にある、ユーザーの声が簡単にオーディエンスに伝わるようになって逆転。ブランドもUGCを無視できなくなったのです。スマートフォンのカメラ性能の向上と、ライブ感のあるメディア、ユーザーのリアルなコメントこそ、消費者の求めていたもの。同時に消費者は優れたコンテンツクリエーターという側面を持っています。

購入者にレビューを促して盛り上げるUGC。Googleマイビジネスなら簡単にはじめられる

簡単にレビューを残せる「Googleマイビジネス」は、コロナ禍でテイクアウトができるか、宅配に対応しているかがすくにチェックできるため、とても便利に使われています。下記は一例ですが、「渋谷 ラーメン」「渋谷 牛丼」の検索結果です。グルメ情報サイトや牛丼のオフィシャルサイトよりも先にGoogleマイビジネスの情報が表示され、しかも☆の数の多い順で並べられます。

渋谷 ラーメンと渋谷 牛丼の検索画面

ユーザーはひと目でわかる「レーティング」と、画像をチェックします。UGCは2000年代の初頭からグルメや宿泊施設であたり前のように閲覧され、サービス全般に広がりをみせています。

InstagramのUGCコンテスト例

ブランドやサービスのPRに効果的なコンテストは、企業側はファンと信頼関係を築け、一方ユーザーにとってはクリエーターとしての承認欲求が満たされる絶好機会です。「フォロー&いいね」で懸賞を配るキャンペーンが一過性のフォロワー増で終わってしまう、という場合にはコンテストの要素を取り入れてみると、ファンとのつながりが深まります。

スターバックスのレッドカップコンテストwinner

スターバックスで過去に開催したオリジナルカップのコンテストを紹介します。募集したのはユーザーのオリジナルデザインです。ホリデーシーズン前の恒例イベントとして、毎回大勢のクリエーターが応募をします。応募者は、1) ユーザーは自由にスタバのペーパーカップにデザインする。 2) 完成したオリジナルカップを撮影。3) 応募に必要なハッシュタグを付けて投稿。
このコンテストは、各国のスターバックスで展開されていました (国によって応募資格や応募作品の点数、ハッシュタグが違う)。レッドカップコンテストの他に、ホワイトカップコンテストもあり、どちらも勝者のデザインはタンブラーのデザインに採用される他、ギフトカードが贈呈されます。
企業のSNS運用において、ユーザーとのエンゲージメントを高め、ブランドロイヤルティを深めることが、その後のマーケティング戦略で重要になってきます。

Instagramなら、飛行機マークを使ったシェア

ストーリーズやリールのシェアを活用していますか?企業アカウントからユーザーのコンテンツに絡んでいくのは、なかなか難しいかもしれませんが、インスタのアルゴリズム的にはユーザーと「リレーションシップ (関係)」を築くとシグナルがたまります。「リレーションシップ」は、コメントとタグ付け、DM、そしてシェア。ユーザーとのやり取りが活発であるほど、アルゴリズムから高く評価されます。

飛行機マークを使ってインスタのストーリーズでシェアする

フィードに表示されたコンテンツをストーリーズで「シェア(リポスト、リグラム)」するのはUGC。他人の投稿をストーリーズでシェアするだけでなく、自アカウントの投稿もストーリーズを使って拡散できます。その時に、タグ付けしたり、スタンプで位置情報を伝えたり、動くGIFスタンプを追加して目立たせたりと、コンテンツを好きにデコレーションできます。

インスタの投稿にユーザーをタグ付けして公開すると、タグ付けされたユーザーには「誰が」「どのコンテンツ」にタグ付けをしたのか通知が届きます。拡散力の低いInstagramでも、タグ付けやシェアを積極的に行うことで、自アカウントのフォロワー以外にも「おすすめ投稿」や「検索」画面での表示をきっかけに、認知度アップが期待できます。新規フォロワーの獲得を目指すのなら、タグ付けとシェアを活用してみましょう。

リポスト (リグラム) &タグ付けのルール

Instagramからのリポスト (リグラム) はストーリーズ投稿としてシェアしかできないと思っていませんか? ストーリーズでシェアした投稿は、フィード投稿として自分のプロフィールページにも表示できます。

フィード投稿でシェアする方法

ストーリーズを投稿した後、右下の「その他」をタップすると、選択画面が表示されます。「投稿としてシェア」をタップすると、フィード投稿に追加されます。他にもサードパーティ製アプリを使っても、フィード投稿としてリポスト (リグラム) が可能です。

ネイティブアプリでの投稿のシェアはもちろん、サードパーティ製アプリを使うにしても、リポスト (リグラム) は、他人の画像を再投稿することに変わりはありません。まったく知らない人の公開画像を、自分の投稿のようにポストするのは著作権やプライバシーの侵害となります。事前にDMあるいはコメントで「シェアさせてください」という許可を得てから、リポスト (リグラム) することが大切です。

まとめ

弊社では、Googleマイビジネスを利用している一般企業や団体から「ユーザーから低いレーティングをつけられた。なんとかしてほしい」という相談を受けることが少なくありません。☆マークの数やクレーム(苦情)は、オーナーアカウントでは取り消せません。コメントしたユーザーに直接謝罪をするなど、真摯に向き合うことで、善処できる場合もあります。悪意のあるコメントであれば「通報」という形で、Googleに報告が可能ですが、報告後に該当するコメントの真偽を確かめ削除を決めるのはGoogleの判断になります。

ソーシャルカスタマーケア

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ユーザーのコンテンツを使って潜在顧客に店舗やブランド、商品をPRできるUGCは、既存のファンやフォロワーから信頼があればこそ、認知拡大や集客向上へ有効に働くことを忘れないでください。