Instagramには2018年時点で、すでに10億人以上のアクティブユーザーが存在します。日本においても昨年と比較して800万人以上が増え、情報収集や自分発信の場や、コミュニケーションツールとして利用されています。
有名ブランドだけでなく、インディーズやセミオーダーサービス、新規参入組など多くが、インスタ上でECビジネスを展開し、非常に活気を帯びています。裏を返せば危険もはらんでいます。すなわち投稿や広告へのコメントに、神経を使う必要があるということです。アンチ、ヘイト、クレームに苦情などなど、オーガニックの投稿や広告の下に置かれるユーザーコメントを逐一チェック、管理する必要があります。もちろんプロフィール設定で、最初からコメントを「非表示」設定することも可能ですが、ユーザーのコメントも投稿の一部であることは否めません。非表示にして逆に、ブランドのイメージダウンを招いてしまうことも考えられます。
ユーザーから届いたコメントには、すべて応答することがベストプラクティス。とはいえ心象を悪くするコメントは、ブランド毀損のリスクを被るだけではありません。アンチコメントは、ファンやフォロワーを傷つけ、不愉快にします。プロフィール管理者は、Instagramの不快なコメントを削除または非表示といった処理をせまられます。
- どんな場合にコメントを非表示にする?
- Instagramのコメントを非表示にする方法とは?
- Instagramのコメントを自動的に非表示にする方法(特定の単語やフレーズに基づく)
- Instagramのコメントを自動的に削除する方法(特定の単語やフレーズに基づく)
- Instagramアプリを使ってコメントを非表示にする方法
- Instagramで「制限する」意味と方法
- Instagramのコメントを完全にオフにする方法
上記について、オーガニック投稿に付いたコメントだけでなく、Instagram広告のコメント確認と非表示についても解説していきます。
どんな場合にコメントを非表示にする?
企業でInstagramを運営している場合、ブランド周辺で起こるすべてのソーシャルインタラクションをトラッキングする必要があります。
投稿に付けられたトラッシュトーク (汚い言葉) やスパムをできるだけ早く処置しないと、潜在ユーザーを不愉快にしたり、不信感を与えてしまったり、結果ブランドのイメージを損なう危険性をはらんでいます。
ソーシャルトラフィックの多いアカウントほど、投稿毎のコメントを追跡するのは困難です。NapoleonCatは、1つのシンプルなダッシュボードから複数のインスタアカウント、そしてTwitterやFacebookなど、設定画面で管理プロフィールに追加したすべてのアカウントに、コメントのコントロール機能を提供します(受信トレイ機能)。
NapoleonCatの「受信トレイ」機能を使うと、オーガニックのInstagram投稿からInstagram広告まで、コメントのモニタリングと管理が可能です。
Instagramのコメントを非表示にする方法
Instagramアプリを使って非表示にすると、残しておきたいコメントまで見えなくなってしまいます。ブランドに好意的なコメントは、投稿の下に表示しておきたいですよね。NapoleonCatの受信トレイを使うと、コメントの表示、非表示を簡単に操作可能です。
- NapoleonCatにログインし、プロジェクト設定でInstagramアカウントを追加します。
- 受信トレイ機能に移動します。
- 非表示にしたいコメントエリアの右下にある、目の形のアイコンをクリックします。
以上です。
「受信トレイ」のコメントを隠す機能を確認したい方は、YouTube動画で操作方法をご覧になれます。
Instagramのコメントを自動的に非表示にする方法(特定のキーワードに基づく)
NapoleonCatの受信トレイを使いこなすと、スパムや悪意のあるコメントに対して自動で対処することができます。
受信トレイの右上にある「自動化」ボタンをクリックして、自動モデレーションを作っていきます。これは定義したキーワードに基づいて、Instagramのコメントを自動的に非表示にしたり、削除したり返信したりする「ルールアクション」です。目的に応じて必要な数のルールを定義できます。ルールに使えるキーワードやフレーズの数に制限はありません。
以下は、コスメブランドのインスタを例に、コメントに「不良品」、「トラブル」といったキーワードが入っていた場合、自動的に「…折り返しご連絡をさせていただきます」と返信するルールの例です。
一度ルールを作成しておけば、コピーを作ってキャンペーンにあわせたキーワードに差し替えるなどのアレンジが可能です。コメントのルール設定は、オーガニック投稿だけでなくInstagram広告でも機能します。ルールを設定するフローは以下になります。
- ルールに名前を付けます。
- ルールを適用するInstagramプロフィールを選択してください。
- トリガーを選択します (例:コメント)。
- 任意のキーワードを入力。
- キーワードに対する受信トレイのアクションを定義します。
- ルールをアクティブにする特定の時間を定義、またはルールスケジュールにチェックを入れなければ24時間有効なります。
- ルールが実行されると、アカウント管理者やメンバーに通知が届くよう受信設定をします。カンマで区切ると複数のメールアドレスを追加できます。
Instagramのコメントを自動的に削除する方法(特定のキーワードに基づく)
Instagramのコメントを自動的に削除する設定は、前述の「非表示」とほぼ同じ方法です。唯一の違いは、ルールのアクションとして「削除」を選択することです。自動化ルール(Instagramスパムブロッカー)の手順はこちらの動画でも確認できます。
NapoleonCatを利用してコメントを非表示、削除する方法に触れてきましたが、以降はInstagramアプリを使ったコメント非表示の方法を解説していきます。
Instagramアプリを使用してコメントを非表示にする方法
先に述べたように、スマートフォンのInstagramアプリを使って特定のコメントを簡単に非表示にすることはできませんが、不要なコメントからアカウントを保護する方法はあります。
Instagramは、以下のコメントを許可できます。
- 誰でも
- フォロー中の人とフォロワー
- フォロー中の人
- フォロワー
特定の人からのコメントをブロックすることも可能です。(広告の場合にはコメントブロックは適用されません)。
コメントコントロールには、その他にも上の図の④にあるようにフィルターが2つあります。「不適切なコメントを非表示にする」フィルターをオンにしておくと、Instagramが不適切と見なしたコメントを自動的に非表示にします。このフィルターは、投稿とストーリーズ、ライブビデオで機能します。もうひとつの「手動フィルター」は、カンマ区切りで非表示にしたい単語やフレーズを入力すると、コメントにそれらのワードが含まれていると非表示になります。しかも通報の多いネガティブワードもフィルタリングし、隠してくれます。
Instagramで「制限する」意味と方法
2019年10月、Instagramはオンライン上の虐待やいじめ、嫌がらせを「制限する」機能を導入しました。
Instagramで特定の人のコメントを制限すると…
- 特定の人からのコメントは、アカウント主と付けた人にだけ表示され、他の人からは見えません。
- 投稿に付けられたコメントはメッセージリクエストに移動します。
- コメントを付けた人はアカウント主がオンライン中なのか、コメント (メッセージ) を既読したかわかりません。
- インスタアプリで特定の人を「制限する」に設定したことは、アカウント主以外わかりません。
- 設定以降、アカウント主の投稿にコメントを付けても通知されません。
Instagramアプリを使って特定の誰かを「制限する」には、Instagramを開いて制限したい誰かのプロフィールに移動します。右上隅にある3つのドットをクリックして「制限する」をクリックします。
Instagramのコメントを完全にオフにする方法
Instagramのコメントを完全に無効にすることもできます。コメントオフは企業アカウントの場合では、ユーザーとの接点遮断やアルゴリズムにマイナスの影響を及ぼすため、あまり推奨されませんが、以下の手順で設定可能です。
Instagramのコメントを完全にオフにするには:
- 投稿に移動します
- 右上隅にある3つのドットをタップします
- 「コメントをオフにする」を選択します
アカウント上のすべてのポストへのコメントを無効にするには、投稿毎に設定していくことになります。
まとめ
今回はInstagramのコメントを非表示にする方法を解説しましたが、コメントの非表示や削除は使いすぎないように注意してください。ブランドの公式アカウントならば、Instagramに入ってきたコメントは消費者からの率直な意見、すぐれた批評と受け止めて、コメント欄で真摯に対応した方が、ユーザーからも好印象が得られるからです。